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Aー朝鮮人差別と迫害



これは東亜日報ではなくて、朝鮮日報からの引用です。

◆朝鮮総督府警務局図書課 『諺文新聞差押記事輯録(朝鮮日報)昭和七年
385〜386ページ( 読みやすく改行しました。)

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◆東洋の怪事件(論説)(昭和2年7月21日 朝鮮日報)

東洋水利組合の請負中村組が人夫の賃金一萬六千円を支払わないので数千名の人夫が激昂し日本人及び曖昧な警察の態度に憤慨して撹乱せざるを得なくなったらしい。

そこで警官の抜剣、日本人の発砲さへ見るに至った。少くとも社会の公安維持、人民の生命財産保護の責任ある警官が人夫等の血の出るよ うな要求を聴いてやるのはさておき却って人民を傷害しそれでも尚不足で数十名の検束者を出したということは如何に考えても承知が出来ない。

専ら民族的の偏見に支配せられて日本人は非道の徒であっても介護し朝鮮人は正当の要求であっても之を退けると云ふに至っては之れは警官の心の内 は不問しても警察の表面的精神としても到底許す事の出来ない事である。

然し朝鮮内の警察署は一般の行政に至る迄朝鮮人と日本人との利害の衝突のある場合には往々にしてその理由を問わずして片手落ちの事をするのは実に忍び難 い事である。横領された賃金を取る為めに数千の群衆が団結して要求したのが何の不穏があるであろうか。労働運動は無視してでも詐欺横領は坐視してよいか。

労農総同盟では本件調査を始め不良輩を膺懲し賃金回収に努力すると同時に不純なる警察輩を警戒しようとするのである。

これは夫役(ぶやく)ではありません。普通に土建業者が労働者として朝鮮人を雇って働いてもらったわけですが、賃金を支払わないので、労働者 が怒って、その土建業者のところに押しかけたようです。

すると警官は剣を抜き、それ以外の日本人が発砲したんですね。

それで警察が集まってきた労働者の数十名を逮捕したわけです。普通、発砲した日本人も逮捕すべきだと思いますが、日本人は逮捕もされ ないし、日本の土建業者も賃金を支払わずに済んでしまうようですね。

同様の事件があった後、別の土建業者が工事現場で作業員を集めようとしても、この前、支払ってくれなかったから、二度とやりたくな い、ということで、作業員を集めるのに苦労したという話が、土建業者の回顧談として、ときどき出てきます。
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